一声のお念仏に込められた願い
秋の柔らかな日差しが降り注ぐ、穏やかな陽気に恵まれた一日。
令和8年11月8日、当山におきまして十夜法要を厳修いたしました。
当日は約60名の皆様にご参列いただき、5名の僧侶による読経のもと、ご先祖さまへのご回向を勤めました。
本堂に響き渡る読経の声と、静かに手を合わせる皆様の姿。秋の心地よい陽気とともに、仏さまと向き合う穏やかなひとときとなりました。


たった一声の「南無阿弥陀仏」
十夜法要の由来となる『無量寿経』には、この世で十日十夜の間、善を修めることは、仏の国で千年にわたり善を修めることにも勝ると説かれています。
なぜ、この世でのわずか十日間が、千年にも勝るのでしょうか。
私たちが暮らす日常は、決して思いどおりになることばかりではありません。
喜びもあれば悲しみもあり、ときには迷いや苦しみを抱えることもあります。
そんな私たちを分け隔てなく救おうとされるのが、阿弥陀さまです。
「南無阿弥陀仏」
その一声には、阿弥陀さまを信じ、そのお慈悲に身をゆだねる心が込められています。
お念仏は、特別な日だけのものではありません。
嬉しいときも、悲しいときも、日々の暮らしの中でお称えできるものです。
十夜法要をきっかけに、普段の生活の中でもお念仏に親しんでいただければ幸いです。
本年も多くの皆様とともに法要をお勤めできましたこと、心より感謝申し上げます。
合掌
