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本日25日は「世界平和念仏の日」

本日25日は浄土宗「世界平和念仏の日」です。

法然上人のこころである共生(ともいき)の精神で、この世が安らぎに満ちた世界になることを願い、お十念をとなえましょう。

「春は花 夏ホトトギス 秋は月 冬雪冴えてすずしかりけり」(道元禅師)
この詩は、文豪川端康成氏がノーベル文学賞を受賞されて、ストックホルムで記念講演された時の冒頭で示された詩です。自然の美しさと共に生きる日本人の姿を語っています。
古来、日本の伝統として大自然に神宿るという宗教観があります。富士山にも木曽御嶽にも神がまします。山川草木悉皆成仏(さんせんそうもくしつかいじょうぶつ)と言われますように、すべての存在に仏を感ずるのです。

「風が吹く 仏来た もうけはいあり」(虚子)
暑い夏のさなか一陣の風が心地よく吹く時、そこに仏との出会いを感ずるのであります。

法然上人は、「生まれては まず思い出さん ふるさとに ちぎりし友の 深きまことを」
とお詠みになられています。浄土に先立ちしご先祖は、この世に残っている親しい人たちに思いを寄せて、心通わせたまごころを懐かしんでおられる、それは、生まれ育った故郷を偲ぶ心地にして、最後に往生することは寂しいことではなく、極楽で倶に(ともに)再会できる欣びを感じておられます。

また法然上人は、「当今は末法五濁悪世なり。ただ浄土の一門ありて通入すべき道なり。」(『選択集』)
と言われますが、まさに今の世界は五濁悪世そのものです。戦火は消えず、テロ行為による弾圧は報復をよび、人々は殺し合い、憎しみ合って地獄そのものの様相です。まわりの世情もいじめ、親子の殺人、老人が命を断つ等、受け難き人の命が虫けらのように失われる惨状に慄然とするものがあります。この今を救い浄土に通ずる道こそ本願念仏であります。

「浄土門は極楽の得道なり。他力断惑往生浄土門なるが故に、凡夫のために修しやすく行いやすし」

お念仏こそ現在只今の迷いの世界から永遠の未来に通ずる唯一の道です。
(参考「花にも念仏」宮林昭彦台下)

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浄土宗 〒605-0062 京都市東山区林下町400-8
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※注 本内容は浄土宗より配信されておりますメールマガジン「世界平和念仏の日」より引用させていただいております。