Image

令和三年度 盂蘭盆会法要

浄光寺檀信徒の皆様へ

8月15日 コロナ渦で令和三年度 盂蘭盆会法要を厳修することが出来ました。
お足元が悪い中ご参加頂きました皆様、また棚経にご依頼頂きました檀信徒の皆様、誠にありがとうございました。

               

ここで少しお盆についてお話させて頂きます。

お盆とは一般的に7月または8月の13日から15日(16日)ですが、地方により多少の違いが見られます。
初日である13日に、先立たれた方のみ霊(たま)が戻ってこられるとされます。そのお迎えの方法が「迎え火」です。
迎え火は15日(16日)に帰ってくるご先祖さまが迷わないための目印、送り火はお浄土にお戻りになるのを見守るためです。

お盆の終わりには迎え火と同様、送り火を焚いて、「来年もまたお会いしましょう」の心をこめ、
一緒に過ごした時間を懐かしみながら、お送りしてください。

お盆の期間中は、お迎えしたみ霊が家にいらっしゃいます。そのため、お祀りをする特別な場を設けます。
それが、「精霊棚(しょうりょうだな)」「盆棚(ぼんだな)」です。
これはお仏壇とは別に、ご先祖さまをお迎えする場として設えるものです。

精霊棚にはきゅうりで作った馬のことを「精霊馬(しょうりょううま)」
なすで作った牛のことを「精霊牛(しょうりょううし)」といいます。
これは霊が戻って来られる時にはきゅうりの馬に乗って一刻も早く家に帰って来てもらい、少しでも長くこの世にいてもらいたい、
帰る時にはなすの牛に乗って景色を楽しみながらゆっくりと帰ってもらいたいとの願いが込められています。

ご先祖さまにはご霊膳やお供物を供えしましょう。その際、お膳の向きは、ご先祖さまが召し上がれるようにします。
お供物として故人の好きだったものをお供えすれば、きっと喜んでいただけるはずです。

もちろんご先祖さまにとっての最上の捧げものは、極楽浄土でのさらなる安寧を願ってとなえるお念仏です。
お盆のあいだは普段より一層ご先祖さまに対する想いを込めてお念仏をおとなえし、菩提寺のご住職などがご自宅に
「棚経(たなぎょう)」に訪れた際には、
一緒にお念仏をおとなえして、あなたにとって大切な、先立たれた方々をご供養いたしましょう。
一か所に集まることができない、お墓参りに行けないということがあるかもしれません。

そのようなときも、あなたがご先祖さまを想い、手を合わせる、そのお気持ちを大切になさってください。