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令和三年度 十夜法要

浄光寺檀信徒の皆様へ

11月14日 コロナ渦で令和三年度 十夜法要を厳修することが出来ました。
御参加頂きました檀信徒の皆様、誠にありがとうございました。

      

ここで少し十夜法要についてお話させて頂きます。

十夜の由来ですが、浄土宗でよりどころとしている経典の一つ『無量寿経(むりょうじゅきょう)』の一節にある教えを実践したものです。そこには、「娑婆(しゃば)世界で十日十夜の間、善行(ぜんぎょう)を修めることは、仏の世界で千年にわたって善行に励むよりもすぐれている」と説かれています。現在では、その期間も十日十夜から短縮し、一日で行っております。また、千年の善行にも勝るお念仏をお唱えすることは、その功徳をご先祖さまへの追善供養となります。

なぜこの世界での修行が仏さまの世界で千年間修行する以上の功徳(くどく)があるのでしょうか。その理由について同じく『無量寿経』によれば、仏の世界には修行を修めるものが数多くおり、煩悩(ぼんのう)など妨げとなるものがなく自然に功徳が積める修行しやすい環境であるのに対して、この娑婆は煩悩や苦しみ、悪い行いに満ち溢れ、そのせいで人々はあくせくと日々を送り、一日たりとも心が休まることがない、そんな世界だから、ということになります。

もちろん、いつも悪いことばかりする人はそういません。
しかし、日々のあわただしさで、お念仏のことを忘れてしまったり、ときによくないとわかっていても悪いことをしてしまうこともあります。お念仏をするという一見簡単に見える修行であっても、悪い行いをせずにいつも続けるのはとても難しいことなのです。

本来、檀信徒の皆様で念仏を唱えるのがこの法要の趣旨なのですが、コロナウィルス感染拡大の為、今年度はお焼香のみとなりました。檀信徒の皆様と一緒にお念仏をお唱えできるよう日々、願っております。

浄土宗公式HP 十夜会

http://jodo.or.jp/everyday/event/juyae/