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令和七年度施餓鬼会

梅雨の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、去る令和7年6月8日、足立部他8名の僧侶にて施餓鬼法要を執り行いました。
御参加頂きました檀信徒の皆様、誠にありがとうございました。

   

さて、施餓鬼会やお盆で見られるみそはぎについてご説明します。

🪷語源と由来
 「みそはぎ」は「禊(みそぎ)+萩(はぎ)」の意味であり
 実際には萩とは別の植物(ミソハギ科)で、古来から水辺に生える姿が「清め」にふさわしいとされました。
🔶施餓鬼会におけるみそはぎの役割
■ 主な意味
 餓鬼道に堕ちた霊の喉を潤すための「水向け」の道具であり
 施しの精神を表す具体的な仏具の役割です。
■ 具体的な使い方:
 僧侶が読経の中で「みそはぎの枝で水をふりかける」儀式を行います。(甘露水灌頂)
 餓鬼の霊に水を供え、苦しみを和らげる行為とされています。
■ 役割の特徴:
 無縁仏や餓鬼への慈悲・施しの実践です。
 儀式的かつ宗教的に重要な法具として使われます。

🔷お盆におけるみそはぎの役割
■ 主な意味:
 祖先の霊を迎え、清らかに供養するための象徴的植物です。
 精霊棚(しょうりょうだな)に供える供花の一つです。
■ 具体的な使い方:
 精霊棚や仏壇に飾ることで、場を清め、霊を迎える準備とし
 清浄な植物として、お盆の供え物の一部にします。
■ 役割の特徴:
 祖先の霊に対する敬意・感謝の表れであり
 一般家庭での供養における「清らかさの象徴」であります。

以上のことから、施餓鬼会とお盆におけるみそはぎの意味です。